どうも、ラクダラです。
突然ですが皆さんは旅をした事ありますか?
現実逃避でプチ旅をする人もいるし、自分を探す旅に出る人もいます。ゲームで言えばドラクエ、漫画で言えばワンピース、小説でいえばアルケミストなど、どのジャンルにも『旅』を含む作品があります。
僕は旅に関する作品がすごく好きだし、実際に旅するのも好きです。
ということで今回はチャリで旅した話をします。
実は大学時代、東京から京都まで一人で旅をした事があるんです!!
寂しそうとか言わないで下さいね。(寂しい)
いや〜この旅はトラブルの連続でした。。。
前置きはここまでにして、話に進みます。
それではどうぞ!!
※あまりにも長かったので二部にわけます。
そうだ、京都に行こう。当日までの準備
チャリで京都まで旅したい。
僕はバイト中に皿洗いをしていたらその言葉が降りてきたんです。
唐突でした。
それからというもの、何故かその事が頭から離れなくなったんですよ。
友達やバイトの先輩に話すと
「は?」のひとこと、、、。
頭おかしいと完全に思われてる。。。
でも行きたいんだ!!
頭おかしいと思われても、行かないと後悔するはずだ!!
そう思い、まず日にちを決める。
そして日本ガイドマップを購入。ネットでツーリング用のマップがチャリで旅する時見やすいと書いていたので、ツーリング用のマップを買いました。
寝る前にマップを見ながら、「このルートで〜」「ここの名物料理食べて〜」「足湯つかって〜」てやってる時間が楽しかったですねー(後にそれどころではないと知るのだが)。夢で溢れてました。
次に、4万の折りたたみ自転車を購入。
なぜ折りたたみかというと帰りは新幹線で帰る予定だったからです。(キッパリ)
帰りは新幹線かーーーーいwwww
そして、非常食やカッパ、その他必要な物を買って当日を迎えました。
1日目〜東京駅から小田原駅まで〜
さーてと!!出発!!
と言いたいところなんですが、前日は実感が湧かなくてほとんど準備をしていない。(てへっ)
案の定当日の朝はバタバタでした。だから家出るときもその辺のショッピングモールに行くぐらいの感じで出発。。
もっとドラマチックにしたかった〜〜〜。
そして9時ごろ東京駅に到着。いよいよここから旅が始まるんだ、、、、、。そう思い、折りたたみ自転車を組み立てました。ちょうど通勤ラッシュの時間帯でめちゃめちゃ恥ずかしかったです。
組み立て終わり、マップを開く。予定では常に国道1号線を走り、バイパスなどで通れない場所は迂回ルートを通る考えでいました。
そして、出発!!
とにかく1号線をまっすぐ走った。
いや〜なんだかんだで気持ちよくスタートきれたな〜と思い始めた出発15分での出来事。
がっ!!
ん?
がっがっが!!!!!
んんんんぉぉぉおおおおおおおおああああ!!!!!!!
なんといきなりチェーンが外れたのです。
「もう旅終わり!?これは旅するなって事!?」そんなことを思いながらひたすら直そうとするのですが、全く直る気配がしません。
大都会、東京。めっちゃ人います。そんな中「頑張れ、チャリ!!」とか一人でブツブツ言いながら自転車をいじってる男。想像して見て下さい、、、、、。
完全に不審者です。
でも僕はそれどころではなかった。1日目でリタイアしたら、また何の変化もない普通の生活に戻るだけ。せっかく旅をしようと動いたのだから、こんなところで終わらす訳にはいかない!!僕は恥を捨てて必死にチャリをいじりました。
事件発生から25分がたった時のこと
がっ!!!
はまった〜〜〜〜!!!
ようやく直りました。我に返ったところで、めっちゃ恥ずかしくなりましたね。
一件落着!気を改めて旅再開!!
そこからは東京を出るまで、ひたすら1号線を走りました。
そして神奈川県に入って、途中コンビニで休憩しながらマップを見ていたらある事に気付いたんです。
ここから30号線行って、134号線に出た方が早くね?
これなら近道になると判断しました。この決断は正しかった。
134号線は海沿いだったので、30号線を抜けた時大海原が僕を待っていたんです。
しかも夕方頃だったので、夕日が沈もうとしている。良かったです。
苦しい道のりを抜けて最高の景色出会う。この為にチャリ旅やってるんだなーって思いましたね!!
1日目のチェックポイントにも着いてないんですけどねwww
そのあとは暗い中134号線を抜けて1号線に戻り、1日目のチェックポイントの小田原に9時頃到着しました。1日で100キロ走るのはなかなかハードですね。
到着早々、宿を探すもどこも値段が高い。。。。
という事でネットカフェに泊まる事にしました。
9時間で2500円くらいだったので、思わず「やすっ!!」ってカウンターで行ったのを覚えています。
2日目〜小田原駅から静岡まで〜
次の朝、早速僕の体に襲い掛かったのは筋肉痛。
またハードな1日が始まるのでした。
でもまた走り、どんな景色が見れるのかワクワクも止まりませんでした。
朝7時くらいにスタートし、ちょっと小田原城を見ようとしたが、工事中。。。運わるっ!!
ちょっとした観光は出来ず、また1号線を走り出しました。
走っていると、膨大な山々と自然の空気の良さが徐々に近づいてきて「よっしゃ!箱根湯本着いたら、ちょっと足湯にでも行くか!」と甘い考えが頭に浮かびました。
これが本当に甘かった。
そう、後に僕は『箱根地獄』というようになる。
箱根湯本に到着してまず、足湯を求めて探索開始。
どこにも見当たらない。
あるのは、おみやげ屋さんと旅館だけ。
情報不足というのはあったが、全然見つからなかった。(後日調べたらあった)
探索をしているうちに、1号線から離れ、732号線にでた。ちょうどマップでもここを京都旅のルートとして考えていたから、ちょうどいいと思って足湯は諦め先を急ぐ事に。
しかし、これが地獄の始まりだった。。。
まず732号線を見て思ったのは、歩道がない。そして、真っ直ぐずぅーっと坂道。
漕ぎ始めるが、ずっと坂道。
「あれ?まだ坂道?」
そう、この上り坂こそが『箱根地獄』なのだ。
いくら漕いでも上り坂。もう流石に足がギブアップ。。。。
そこからはチャリから降りて押して行きました。
そのままひたすら上り坂を歩き、
平らな道に出たと思いきやまた上り坂、、、、、。
歩道はなくて車いっぱい通るから休むことも出来ない。。。。
「あれ?今日登山しに来たのかな?」と訳のわからない事を考える始末。
いや〜本当に
つらかった(笑)
途中で休憩できそうな所があったので休憩。
かなり高いところまで来たので、眺めは良かったです。(皮肉たっぷり)
そこから上り坂は続くのですが、途中から待ってましたと言わんばかりの下り坂!!
そこからはずっと下り坂天国でしたね。
もう本当にマリオカートでスターをゲットしたかの如く無双してました。
山あり谷ありって感じですね〜。
しばらくずっと下り坂だったので一気に沼津まで行けました。
沼津に着くとたまたまお祭りがやってました。
よさこい祭。
祭が楽しかったから2時間くらい沼津にいましたね。
この祭は沼津の人だけではなく、全国から集まっていました。東京のインカレサークルだったり、会社の組合の人の集まりだったりと様々。踊りはトラックから大音量の音楽が流れて、前進しながら踊ってました。大迫力です。
綺麗な女性が華やかな衣装を着て、華麗に踊っているのをみるとめっちゃ惹かれますね。
男も派手に踊っててかっこよかった。
何よりもみんな生き生きしていた。
大人も子供も。
そこが観ていて何より楽しかった。そして、この先も頑張ろうと勇気がでました。
2日目のチェックポイントを沼津にしようか迷うぐらい良かったです。
しかしまだ先があるので、先を急ぐ事にしました。
そこから30キロ進み、空が真っ暗になったので夕食をとる事に。
場所は国道沿いにあるちょっとしたパーキングエリア。(道の駅というわけでもない)
そこでご飯を食べていたら、食堂のおばちゃんが話しかけてくれました。
おばちゃん「どこから来たの?」
僕「東京です」
おばちゃん「車?」
僕「いいえ、自転車です」
おばちゃん「自転車!?よくここまで来たわね!」
僕「ありがとうございます」
おばちゃん「それじゃ、これあげる!これ食べてスタミナつけて!」
なんと、鮭のおにぎりと昆布のおにぎりを頂いたのです。
久々に人の優しさに触れたような気がしました。感謝ですね。
そのあとも親切に道を教えてくれるガソリンスタンドの兄ちゃんなど、静岡は優しい人が多いなと感じました。
そして無事静岡駅に到着〜〜!!!
2日目の宿もネットカフェでした(笑)
3日目〜静岡駅から六合駅付近まで〜
まず最初に言っておきますと、この日は全く進みませんでした。
というのも、開始早々自転車のクランク部分が外れたのです。
そのクランク部分を直そうとスマホでググりながら直そうとするも、全く直りそうな気配がしません。
これはプロに見てもらおうと、チャリを押しながら自転車屋を探す事に。
しかし運が悪い事に山道。自転車屋どころかコンビニもありません。
さらに運が悪く、豪雨。
体力も精神状態もボロボロでした。
途中、もう潰れたであろうタバコ屋さんの屋根のしたで非常食を食べて息抜き。
気持ちを落ち着かせ、自転車屋探し再開!!
時間は経ち、夕方頃。
グーグルマップで一件自転車屋がヒット!すぐさま向かう事にしました。
しかし、外観は完全に閉じていました。
若干シャッターが空いていたので「ごめんくださーい」と尋ねる。
中からおじさんが現れて、「どうしたー?」と返事が返って来ました。
「突然で申し訳ないのですが、自転車のクランク部分が外れまして、少し見ていただけないでしょうか?」
「それはできないなー。明日朝一でならみてあげるよ!」
「今日どうしても直したいんです。そこをなんとか、、」
「そういわれてもねー。。。。」
「すいません、営業時間外に。失礼いたしました」
今思い返しても、失礼なことしたなと反省しています。ただ、この時の心境ではこれ以外方法がなかったのです。
この時の雨の冷たさと心細さで心身ともに冷えきっていました。
そして暗くなり、ようやくお店がたくさん並ぶ国道らしい道に出ました。
しかし、検索かけても自転車屋はやっていないか、見つからないという結果に。
やっぱりダメか。
と頭を抱えた時、ある事に気付いたんです。
「たしか、ホームセンターこの辺に2件あったよな。そこなら直してもらえるかも!!」
急にやる気がこみ上げてきました!!
こうなりゃヤケクソだ!!
まず一見目のホームセンターへ。ここでは原因がよくわからないと断らました。
そして、2件目。。これでダメならチャリ旅は諦めようと考えていました。
カインズホーム到着。
さっそくチャリを持って行きました。
「どうした?ずぶ濡れじゃないか!がははは!」
出て来たのは陽気なおっちゃん。
「終わった。」
こんな陽気なおっちゃんじゃ直せないでしょ。。。。。。
そう思いながらも「今日クランク部分が外れまして、これ直せますかね。。。」
「おーこれか!1分あれば直せるよ!がははは!!」
!!!!!?????
急にベテランの職人に見えてきました。
「もしかしてあれか?チャリで旅してるのかい?」といきなりおっちゃん。
「そうです」
「そーかー!結構この辺くるんだよ!パンク直しとかな!この前ママチャリで旅してるやつ来たよ!がはははは!」
「すごいですね!?とてもママチャリじゃ、、」
「はい、直ったよ!」
1分どころか30秒の出来事。
「ところでどこまで行くんだい?」とおっちゃん。
「お恥ずかしながら、京都まで」
「京都か!遠いな!それじゃ今日は宿探しだろ?」
「そうです」
「このもうちょっと先にネットカフェがあるからそこで休むといい!大体みんな金ないからネットカフェなんだよな!がははははは!!」
(やっぱりみんなそうなんだ)
「ありがとうございます。行ってみます」
「おう!頑張れよ!!」
ネットカフェに向かう途中、僕は泣きました。
側から見たら完全に不審者ですが、嬉しくて嬉しくて。。
チャリ旅が再開できる嬉しさもありますし、こんなに優しい人がいるんだという思い泣きました。
変なおっちゃんと思ってごめんなさい。
一期一会っていいものですね。
次回予告
無事チャリは元通り!!
この先トラブルなしで進めるのか!?
そして待ち受けるは『漆黒の鈴鹿峠』。。。。
乞うご期待!!
お付き合い頂きありがとうございます。
後編も良ければどうぞ。